BLOG

ブログ

牛革の種類

牛革は、靴に使用される革としては一番ベーシックで多い革と言えます。一般的に成牛の背中から脇までの皮を使用し、基本的に全て肉牛の革です。
年齢や性別によって「ハラコ」「カーフ」「キップ」「ステア」「カウ」「ブル」の7種類に分けられます。それぞれ特徴があり、違う性質を持っています。原産は北米のものが最も多く、ほかにはオーストラリア、カナダ産のものもあります。

ハラコ – 胎児から生後間もない仔牛の革のことです。出産前に死んだ雌牛の腹にいた仔牛(腹子)から採れることが多いために、ほとんど市場に出回りません。現在は10kgまでの子牛を含めることもあります。

カーフ – 生後約6ヶ月までの仔牛からできる革のことで、仔牛なので傷が少なくキメ細かく柔らかい薄い素材となっています。高級品に使われることが多いようです。

キップ – 生後6ヶ月から2年程度までの牛からできる革。表面のキメの細やかさや、滑らかさはカーフには劣りますが、 革が厚く強度があるので、表面の美しさと 強度が求められるカバンなどに使用されることが多いようです。

ステアハイド – 生後2年以上経過した去勢された雄牛からできる最も一般的な革です。去勢することにより、牛同士の争いを避けて、革自体に傷が残らないようにします。成牛であるので、革のとれる量が大きく多い為、最も利用される機会が多い革となります。

カウハイド – 出産経験があり、生後2年程度の雌牛からできる革です。一般的に、ステアハイドより薄く、柔らかくキップよりも多く革が取れるため、キップスキンとステアハイドの中間素材として位置しているようです。

ブル – 去勢されずに育ち、生後3年以上経過した雄牛からできる革。分厚く、強度があります。柔らかさはありませんので、主に靴底などに用いられることが多いようです。

革靴は手入れをしっかりして、磨いてあげると、何十年も持つので、たまにはクリームなどを使ってきれいにしてあげてみてださい。
時間がないときは当店で磨かせていただきます。また、カカトやソール部分は、お客様自身でのメンテナンスは難しいと思いますので、当店で交換等の修理をお任せください。

SHARE

ブログ一覧

ホーム > ブログ > 牛革の種類