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靴底が剥がれたら修理できる?修理方法・料金・接着剤の注意点を靴修理店が解説

靴底が大きく剥がれたブーツの修理前

靴底の剥がれ修理について、「接着で直せるのか」「ソール交換が必要なのか」「修理料金はいくらくらいか」といったご相談をいただくことがあります。

「歩いていたら靴底が剥がれてきた」
「久しぶりに履いた革靴のソールが突然外れた」
「接着剤で自分で直しても大丈夫?」

靴底の剥がれ修理は、革靴・スニーカー・パンプスなどで比較的よくご相談いただく修理の一つです。

結論からいうと、靴底の剥がれは修理できるケースが多くあります。

ただし、単純に接着し直せば済む場合もあれば、ソール自体が劣化していて、接着ではなくソール交換が必要になる場合もあります。

東京都新宿区の哲学堂靴修理店では、実際の靴の状態を確認したうえで、その靴の状態に合った修理方法をご提案しています。

この記事では、靴底が剥がれる原因、接着修理で直せるケース、修理料金の目安、自分で接着剤を使う場合の注意点などを、靴修理店の立場から詳しく解説します。

1. 靴底が剥がれる主な原因

靴底が剥がれる原因は一つではありません。

靴の使用状況だけでなく、接着剤やソール素材の経年劣化、保管環境などが関係している場合もあります。

接着剤の劣化

靴のアッパーとソールを接着している接着剤は、時間の経過とともに劣化していきます。

見た目にはほとんど傷んでいない靴でも、製造から長い年月が経っていると、突然ソールが剥がれることがあります。

「ほとんど履いていないから大丈夫」とは限りません。

むしろ長期間保管していた靴を久しぶりに履いたときに、接着部分が剥がれてしまうケースもあります。

水分や湿気による影響

雨の日に履いた靴を十分に乾燥させないまま保管すると、接着部分の劣化につながることがあります。

また、高温多湿の場所で長期間保管することも、靴底や接着部分にとって良い環境とはいえません。

ソールそのものの劣化

ゴムやウレタンなど、ソール素材そのものが劣化していることもあります。

特にウレタン素材などでは、長期間使用していなくても経年劣化によって素材が崩れてしまう場合があります。

この場合は、剥がれた部分を接着するだけでは修理できないことがあります。

歩行による負担

つま先や靴底の周囲など、一部分だけが剥がれてくる場合は、歩行時の負荷が繰り返しかかっていることも原因の一つです。

剥がれが小さい段階で修理すれば、比較的簡単な接着修理で済むケースもあります。

2. 靴底の剥がれは接着修理で直せる?

靴底や接着面の状態が良ければ、剥がれた部分を再接着することで修理できる場合があります。

哲学堂靴修理店では、剥がれた部分を単純に接着剤で貼るだけではなく、必要に応じて古い接着剤や汚れを取り除き、接着面を整えてから圧着します。

靴の状態や素材によって作業方法は異なります。

靴底が剥がれたブーツを横から見た状態

横から見ると、ソールと靴本体の間が大きく開いていることが分かります。

部分的な剥がれ

つま先やソールの端など、一部分だけが剥がれている場合です。

ソールや靴本体に大きな劣化がなければ、部分的な接着で対応できる可能性があります。

小さな剥がれの段階で修理しておくことで、剥がれる範囲が広がるのを防ぐことにもつながります。

靴底全体が剥がれている場合

靴底が広い範囲で剥がれている場合でも、ソール自体に問題がなければ再接着できるケースがあります。

ただし、接着面の状態や素材によっては、一度広い範囲を外してから接着し直す必要があります。

このあたりは、実際の靴を確認してからの判断になります。

3. 接着だけでは修理できないこともあります

靴底が剥がれていても、すべての靴を接着だけで直せるわけではありません。

特に次のような状態では、別の修理方法をご提案する場合があります。

ソールが割れている

ソールそのものに大きな亀裂や割れがある場合、接着しても再び同じ部分から壊れてしまう可能性があります。

その場合は、ソール全体を交換するオールソール修理を検討します。

ソールがボロボロと崩れる

ウレタンなどの素材が劣化し、触っただけでボロボロと崩れてしまう状態では、接着することができません。

このような場合は、靴の構造によってオールソール交換をご提案することがあります。

ただし、一体型のソールなど、靴の構造によっては交換が難しい場合もあります。

接着する土台が傷んでいる

靴本体側の革や中底などが大きく傷んでいる場合も、単純な接着だけでは十分な強度が出ないことがあります。

その場合は、補強を行ってから接着するなど、靴の状態に合わせた修理が必要になります。

4. 靴底の剥がれ修理の料金

哲学堂靴修理店では、靴底の圧着修理は状態によって料金が変わります。

ソール圧着:1,650円~3,850円程度

剥がれている範囲や素材、古い接着剤の処理がどの程度必要かなどによって料金が変わります。

また、ソールそのものを交換する必要がある場合は、オールソール交換となります。

  • レザーソールでのオールソール交換:16,500円~
  • ゴムソールでのオールソール交換:15,400円~

靴の製法や使用する材料、追加する仕様によって料金は変わりますので、正確なお見積もりは靴の状態を確認してからとなります。

※料金は靴の状態や仕様によって異なる場合があります。

5. 自分で接着剤を使って直しても大丈夫?

少しだけ靴底が剥がれていると、「市販の接着剤で貼ってしまおう」と考える方も多いと思います。

応急処置として接着できる場合もありますが、今後、靴修理店へ修理を依頼する可能性がある場合は、できれば接着剤を使用せず、そのままお持ちいただくことをおすすめします。

接着剤の種類や使い方によっては、次のような状態になることがあります。

  • 接着面が硬くなる
  • 接着剤が厚く残る
  • 革やゴムに接着剤が染み込む
  • 古い接着剤を除去する作業が増える

特に瞬間接着剤などを大量に使用すると、その後の修理が難しくなる場合があります。

旅行先などでどうしても応急処置が必要な場合を除き、できればそのまま修理店へご相談ください。

6. 剥がれたまま履き続けない方がいい?

小さな剥がれだからとそのまま履いていると、歩くたびに剥がれている部分へ力が加わります。

最初はつま先だけだったものが、次第にソールの広い範囲へ広がってしまうこともあります。

さらに、剥がれたソールが地面に引っ掛かり、歩きにくくなったり転倒につながったりする可能性もあります。

剥がれに気付いたら、できるだけ早めに修理することをおすすめします。

7. 靴底の剥がれを予防するには?

靴底の剥がれを完全に防ぐことは難しいですが、普段の使用方法や保管方法によって劣化を抑えることはできます。

濡れた靴はしっかり乾燥させる

雨などで濡れた靴は、そのまま靴箱へ入れないようにしましょう。

直射日光やドライヤーなどで急激に乾燥させるのではなく、風通しの良い場所でゆっくり乾燥させることをおすすめします。

長期間まったく履かない状態を避ける

靴は履かなければ傷まないと思われがちですが、使用していなくても素材は経年変化します。

長期間保管していた靴は、久しぶりに履く前にソール周辺に剥がれや劣化がないか確認しておくと安心です。

小さな剥がれのうちに修理する

数ミリ程度の小さな剥がれでも、そのまま使用していると徐々に広がる場合があります。

早い段階なら比較的簡単な修理で対応できる可能性があります。

8. オールソール交換という選択肢もあります

接着修理ができないほどソールが傷んでいても、靴自体をすぐに諦める必要はありません。

靴の製法や状態によっては、靴底全体を交換する「オールソール交換」ができます。

下の写真は、劣化した古いソールを取り外し、新しいソールへ交換した修理例です。

古いソールは素材理例です。

古いソールは素材が大きく劣化しており、このような状態になると再接着だけで直すことは難しくなります。

劣化した靴底を新しいソールに交換したオールソール修理例

新しいソールへ交換した靴と、取り外した劣化ソール。接着だけでは対応できない場合でも、靴の構造によってはソール交換が可能です。

 

革靴などでは、靴の仕様に応じて次のようなソールを選べる場合があります。

  • レザーソール
  • ゴムソール
  • Vibram系ソール
  • ダイナイトタイプ

現在とできるだけ近い仕様へ戻す方法だけでなく、滑りにくさや耐久性を考えて別の仕様へ変更できる場合もあります。

リーガルのオールソール交換修理事例はこちら

9. 靴底の剥がれは写真からでもご相談いただけます

「接着だけで直るのか」
「ソール交換まで必要なのか」
「修理するといくらくらいかかるのか」

といったことは、写真からある程度判断できる場合があります。

お問い合わせの際には、次のような写真をお送りいただけると、お見積もりがしやすくなります。

  • 靴全体
  • 剥がれている部分
  • 靴底全体
  • 横から見た状態

ただし、内部の劣化など写真だけでは判断できない部分もあるため、最終的なお見積もりは実物確認後となる場合があります。

10. 靴底の剥がれでお困りの方は哲学堂靴修理店へ

靴底が剥がれたからといって、すぐに靴を買い替える必要があるとは限りません。

接着修理で直せる場合もあれば、ソールを交換することで再び長く履けるようになる場合もあります。

哲学堂靴修理店では、靴の状態を確認したうえで、その靴に合った修理方法をご提案しています。

東京都新宿区の店舗へのお持ち込みのほか、配送での修理についてもご相談いただけます。

靴底の剥がれでお困りの場合は、お気軽にお問い合わせください。

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